最近の仕事(橋川文三とその浪曼(第一回))

 「すばる」誌で『橋川文三とその浪曼』という連載をはじめます。1年ほどの予定です。今回は序論で、今後は橋川と保田與重郎丸山眞男柳田國男竹内好三島由紀夫西郷隆盛北一輝との対決をそれぞれ論じていきます。

   ◆「橋川文三とその浪曼(第一回)――近代日本人にとって歴史意識とは何か」(55枚、「すばる」2019年6月号)

すばる 2019年6月号

すばる 2019年6月号

 

 

 

 

最近の仕事(「政治的想像力は移民社会の現実を超えるか?」)

 ◆「政治的想像力は移民社会の現実を超えるか?」(笠井潔、高橋若木杉田俊介藤田直哉)(「情況」2019年春号)

 

情況 2019年 04 月号 [雑誌]

情況 2019年 04 月号 [雑誌]

 

 

 

最近の仕事(ヘテロトピア文学論(1))

 「てんでんこ」11号に「星野智幸と「新しい政治小説」――ヘテロトピア文学論(1)」という批評文を書きました。今回は全体の導入部で、次号掲載予定の(2)で引き続き星野作品を論じます。

 購入は室井光広氏のHPから。

http://scn-net.easymyweb.jp/member/tendenko/default.asp


 「ヘテロトピア文学論」は断続的な現代文学論です。「政治と文学」の問題、ユートピアディストピア文学の問題などがモチーフです。星野論の後に論じる作家はまだ決まっていませんが、木村友祐、上田岳弘、村田沙耶香多和田葉子中村文則、室井光弘、各氏の小説には対峙したいと思います。

最近の仕事(吉本隆明論)

 ◆「老いぼれた親鸞と、猫たちと、吉本隆明と、妄想のホトトギスと」(37枚、「現代思想」2019年3月号)

現代思想 2019年3月号 特集=引退・卒業・定年

現代思想 2019年3月号 特集=引退・卒業・定年

 

 

新刊『安彦良和の戦争と平和』

安彦良和の戦争と平和-ガンダム、マンガ、日本

 

 この本は、安彦良和氏のご自宅に通い、20時間近くの取材をもとに作られました。
 とはいえ、対談ではなく、インタビューでもありません。安彦氏のマンガ作品に出てくる未熟な青年たちのように、植芝盛平武田惣角宮本武蔵のような武術の達人に挑みかかっては投げ飛ばされ、また立ち上がっては大地に転がされる……。そうしたイメージに近いかもしれません。
 安彦氏のマンガやアニメ作品は、すぐれたエンターテイメントでありつつ、歴史、政治、宗教、民族、アジア、革命などの様々な困難な問題に正面から対峙しています。安彦氏の作品の全体は、私たちにあたかも、現在の「日本」を根本的に問い直すことを促しているかのようです。
 本書を入門編の一つとして、これから、新しい世代の読者が安彦氏の作品に触れてくれればいい、そして安彦良和という巨大な存在の全貌が次第に明らかになっていけばいい、と考えています。
 どうぞよろしくお願い致します。