2008-01-01から1年間の記事一覧

『フリーターズフリー』02

長らくお待たせしましたが『フリーターズフリー』02、ついに発売です。責任編集・栗田隆子、メインは「女性の労働と生活」。HPも更新しました。*1予約注文可能です。一般の書店には12月1日頃、出回る予定です。1300円+税。初版3500部。結果として、1960年…

1号増刷+出演情報

◆『フリーターズフリー』の1号が1000部増刷になりました。初刷3000部なので、計4000部。地道でわずかな数ですがFFの活動にとって重要な一歩です。ありがとうございます。 ◆NHK教育の「福祉ネットワーク」という番組で、FFが取り上げられます。以下の…

11月

◆『フリーターズフリー』2号は11月末、刊行予定です。詳細はまたお知らせします。 ◆あまね丸さんにお呼ばれし、11月7日19時30分〜、ネットラジオ「ニートフルライフ」(http://neet-ful-life.seesaa.net/)に出ます。テーマはたぶん『鈴木先生』と性倫理、と…

『1995年――未了の問題圏』

『1995年――未了の問題圏』(大月書店)という本に参加しています。まもなく刊行の予定です。 http://www.otsukishoten.co.jp/cgi-bin/otsukishotenhon/siteup.cgi?&category=1&page=1&view=&detail=on&no=226 戦後史の結節点としての〈1995年〉から照射…

白石嘉治さんの書評

が、『週刊読書人』の9月5日(金)号に掲載されています(同じ大月書店から刊行された山本三春さんの『フランス ジュネスの反乱』と並べて)。 あの変な本の骨格を、たいへん分かりやすく説明して下すっています。 ありがたいです。 無能力批評―労働と生存の…

岡田利規さんと森岡正博さんの書評

同『クイック・ジャパン』79号に、チェルフィッチュの岡田利規さんが『無能力批評』の書評を書いてくれています(「過激なまでにタフで、粘りづよい思考」、231頁)。 紹介が遅れましたが、森岡正博さんも『熊本日々新聞』(2008年6月22日)に書評を…

「秋葉原事件の「男性性」」

ほとんど何も出来ていませんが、『クイック・ジャパン』79号に、「秋葉原事件の「男性性」」という覚書的な文章を寄稿しました。僕は「男性性と性暴力」という実感からしか、この事件に向き合えないようでした。クイック・ジャパン79 (Vol.79)作者: アメトー…

田中ユタカ『愛人(アイレン)』

長らくブログでは紹介し損ねていましたが、田中ユタカさんの『愛人(アイレン)』はマジにヤバイ作品です。つまらない言い方ですが、生命倫理&セカイ系&男性非モテの極北であり、『寄生獣』や『ナウシカ』に匹敵するマンガだと思います。主要人物はみな難…

『ロスジェネ芸術論』(1)

文芸誌『すばる』(2008年8月号)に、「『ロスジェネ芸術論』(1)――生まれてこなかったことを夢見る」という文章が掲載されます。不定期掲載の予定です。 希望がないばかりか絶望すらできない、むしろ希望を差し出す他人の手を――そして何かに期待しては失…

ワタリさんの件

『無能力批評』にいくつかの批判や意見を頂いています。少し時間がかかるかもしれませんが、mojimojiさんをはじめ、一つひとつレスしていきます。すいませんがお待ち下さい。 一つだけ、変な悪意コメントがあったので。 demianのコメント 《杉田さんはこの本…

被害者/遺族の側

メモ。 被害者や遺族側は、ずっとないがしろにされてきた。 刑事司法や少年司法のシステムは、国・加害者という二者関係で構成され、国による加害者への刑罰(処分)の賦課が問題となる。これに対し、被害者は「事件の当事者」ではあるが、「刑事手続きの当…

「死刑存置論者よ、殺すというなら自分の手で殺せ」と「死刑廃止論者よ、出獄してきた凶悪殺人犯の隣に住んでみよ」

mojimojiさんの以下の問いかけは、一見極端に見えるけれども、とても重要に思われた。 《【1】僕は、死刑に賛成する人には、その人自身が執行人になるということまで含めて賛成してもらいたいと思うと同時に、【2】死刑のみならず終身刑をはじめとして死刑以…

販売開始

紀伊国屋書店新宿店さんから写真届く。 ロスジェネの下に…アッ!(見えにくいけど赤い帯の本。) 『蟹工船』の隣って! 首都圏だと紀伊国屋、ジュンク堂、池袋リブロ、丸善丸の内、八重洲ブックセンターあたりには今日から並んでいるそうです。 以下、目次で…

「男の性」について「加害者」と「被害者」から考えること

【後記】データの貼り付けを間違えて、一部、言葉遣いが目茶目茶だったので、直しました。すんません。 下記のような本を読んでいた。以下、単なるメモとして。 http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20080216/p1で書いたような「男性のセクシュアリティ」…

最近の書き物

『ユリイカ』2008年6月号(http://www.seidosha.co.jp/index.php?published)に「福満しげゆき、あるいは「僕」と「美少女」の小規模なセカイ――マンガは複眼で触り続ける」という文章を書きました。今後、表現論(形式)と批評(政治)をクロスさせた場所で…

ロスジェネ刊行イベント

ロスジェネのウェブサイト。 http://losgene.org/index.html 下記のイベントに参加することになりました。 http://losgene.org/event.html 超左翼マガジン『ロスジェネ』刊行イベント開催! 第40回紀伊国屋サザンセミナー★言論空間に挑む新雑誌 次々と世に出…

黙って他人のうんこの臭いを嗅ぐのも重労働

介助者は時に自分の身体をあんまり大事にしない傾向があるように思う。腰痛とか感染症予防のことではなく。もう少し手前にあること、基本的なこと。たとえばガイドヘルプ中に頭を殴られ爪を立てられても「相手から殴られても当たり前、自分の介助技術が足り…

『フリーター論争2.0』、届く。

【★】すいません、ちょっと理由があり、明日の現地販売は無理っぽくなりました。お詫び致します。(5月2日、23時) 5月3日の自由と生存のメーデーに、大澤・栗田・杉田も参加予定です。現地で行商人よろしく、本売ります。1,500円です。限定30冊。気軽に声か…

悩みに悩み続けている人たちの前で

山口県光市の母子殺害事件の広島高裁の差し戻し控訴審判決に関わるニュースを見ていた。この間、森達也さんの『死刑』を2回、ゆっくり読んでいた。死刑制度の是非については、ぼくにはあいかわらず何とも言えない。ろくに知らないことについて何かを言えば…

近況

3月半ばからもろもろあり、しばらくウェブやメールなども殆どチェックしていませんでした。連絡不通などお詫びします。 相変わらず淡々と介護の仕事。この間、川崎市の障害児ハンドブックを作成する作業に関わり、行政・民間事業所・子育てサークルなど、あ…

井上達夫の死刑制度論

世の中の殆どの事柄に、ぼくは自分なりの結論(納得)を出せていない。 死刑制度の是非もその一つなのだけれど。 以下の論考には考えさせられるものがあった。 ◆井上達彦「「死刑」を直視し、国民的欺瞞を克服せよ」(『論座』2008年3月号) 《民主国日本に…

欲望について

このわたしの欲望はある部分、生物的本能的なものであるし、ある部分、社会的に構築されたものでもある。「人間の欲望は必ず○○の傾向を持つ」とは単純にいえない。ところで、欲望は、社会や他者の影響や操作によって駆り立てられる部分があると同時に、自分…

性暴力化する社会

引き続き、子どもポルノについて。 森岡正博氏の愚直な提言は、考えるに値する。 《それは社会のロリコン化についてである。現在の日本のテレビや雑誌やインターネットには、女の子たちを性的な視線で眺め回すような商品がたくさん出回っていて、数多くの大…

ALS・自然死・家族介護

http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B4%B5%BC%D4%B3%D8 『現代思想』2008年3月号(特集・患者学)に、「ALS・自然死・家族介護――いちヘルパーの小規模な日常から」という文章を書きました。地味で小粒でしかも未成熟ですが、自分的には割と大事な文章…

視覚障害者の外出先/川崎市が事業者に情報収集指示

はいはい。視覚障害者だけではありません。 身体・知的の障害児者のガイドヘルプ(地域支援事業)もそうです。今も当然実施中です。 ちなみに最初は、記事にも「当初は訪問先を写真に収めて証拠にすることを市が事業者に求めていた」とあるとおり、現地で本…

不登校再考――「学校に行かなかった/行けなかった」声はいまどこで響いているのか

フリーターズフリーのウェブ上に ◆梶屋大輔&山下耕平&生田武志&栗田隆子「座談会 不登校再考――「学校に行かなかった/行けなかった」声はいまどこで響いているのか」 がアップされました。 http://www.freetersfree.org/20080106_futokosaiko.htm ご覧下…

各団体・個人の要望書、提言など

◆「賛同を求める要望書の原文」(2003年1月○○日)、http://picnic.to/~ami/repo/k_i_siryou.htm ◆NGO連絡網AMI「「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び保護等に関する法律」の改正に向けた意見書」(2003年1月22日)、http://picnic.to/~ami/r…

児童虐待対策の民営化?

2008年4月から始まる市の単独事業で、基本的には一障害者ヘルパー事業所である自分たちの事業所にまで、児童相談所から、児童虐待対策の機能が降ろされて来ようとしている。ほんのわずかなものではあるし、はっきりとそう謳われているわけではないのだけれど…

協同労働の協同組合をワーキングプア対策に?

法制化の可能性は五分五分、と言われていたけど、ちょっと変な流れになってきた。協同組合は伝統的に失業者対策/失業者の自主的雇用創出の面をもつので、おかしな話ではないのだけれども、少しきな臭くもある。 協同組合の法制化もまた、「行政からの補助金…

障害者の生存権と介助システムを検証する

2008年3月8日、下記のイベントにシンポジストとして参加することになりました。 第22回国際障害者年連続シンポジウム 障害者の生存権と介助システムを検証する =障害者の完全な社会参加への道のり= http://www.arsvi.com/2000/080308.doc(ポスター) 基…