生活保護の基準切り下げについて

 以下、転送です。


 厚生労働省の社会・援護局において生活保護基準の切り下げがこの10月より検討されている。ほぼ内密のまま、来年度の予算編成にあわせて「生活扶助基準に関する検討会」が11月20日までに急ピッチで4回開かれ、生活保護基準の切り下げをふくむ来年度予算が12月に組まれる予定とのこと。
 生活保護や野宿者支援に関わる活動家・弁護士らが中心に反対運動を展開しているのだが、大きな声を形成するには至っていないようだ(http://blog.goo.ne.jp/seiho_taisaku)。*1
 当然、障害者の自立生活にも影響が及ぶだろう。DPIの山本創さんが呼びかけを行っている。

「わたしたちは人間らしく暮らしたい!生きさせろ!
  〜生活保護の基準切り下げは許さない〜」

◎11月20日(火)13時30〜厚生労働省前にお集まりください。 

◎添付の申し入れ書の団体連名にご協力ください。
 ・ご協力いただける団体は、団体名と、代表者名、連絡先を下記の呼びかけ団体連絡先まで、メールかFAXでお送りください。
 ・第一次集約を11月19日(月)、第二次集約を11月29日(木)としております。その後も継続して呼びかけます。

「生活扶助基準に関する検討会」が10月より急遽開催されていおり、20日(火)は4回目の検討会が開かれます。格差社会が社会的な問題となり、北九州市では餓死事件も起こり、ものの値段も上がる気配をみせる中、どうして生活保護基準を切り下げるような論議が行われるのでしょうか。
 生活保護基準は生活保護利用世帯のみならず、障害者施策の減免制度などの他制度にも影響し、「貧困スパイラル」と呼ばれる現象を引き起こします。その結果、富裕層との格差はますます助長されます。低所得者だけの範疇に限定した、このような基準切り下げの議論にはどうしても納得できません。
 社会保障費の2200億円削減ありきを前提としたこの間の論議が、障害者自立支援法の改正等、弱い立場におかれている人々に、その痛みを押しつけ続けています。もう、これ以上おいつめられていくことを黙ってみているわけにはいきません。
 これはおかしいと感じた方、生活保護受給している当事者でなくとも一緒に声を上げてください。

<呼びかけ団体、お問合せ先>
難病をもつ人の地域自立生活を確立する会 
代表 山本 創(やまもと はじめ)
TEL:03-3296-7137  FAX:03-5282-0017
E-mail:living@y5.dion.ne.jp

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精神障害者退院支援施設&生活保護切り下げ問題抗議行動 
当日スケジュール

13時30分〜集会開始
   ・精神退院支援施設の問題提起 
   ・生活保護問題の提起
   ・精神交渉団 送り出し

14時〜16時厚生労働省交渉開始
   *この間休憩

16時から再開
 (途中から参加できる方もお待ちしています)
  *体調や寒さ、雨等くれぐれも無理のないように
   時間を調整してください、お願いします。
   ・退院支援施設交渉報告
   ・生活保護問題アピール再開
        
18時から 場所移動
            
19時00分 霞ヶ関ビル前、商工会館へ移動
     夜の集会に合流します。

20時30分まで検討会がありますので、それまで
行います。


急な告知となってしまいましたが、
近隣の方、時間に余裕のある方、
厚労省前に集まってお力添えをお願いします!

*1:同ブログには中村秀一氏に関して、こうある。「今回の改悪の首謀者である厚生労働省社会・援護局長の中村秀一は、介護保険制度の創設者と言ってもいい人物で、今の新自由主義社会福祉基礎構造改革の先鞭をつけた確信犯です。「介護保険は俺が作った」とあちこちで吹聴していました。05年には老健局長として介護保険のさらなる改悪を強行し、そうした「実績」を買われて社会・援護局長に就任しました。社会・援護局長としての中村の社会保障改悪の手始めが障害者自立支援法の制定でした。国会審議の際、「これからの福祉は金で買うものだ」と言い放ちました。06年3月には衆院厚生労働委員会でホームレスに対する差別発言を行っています。今回、生活保護制度を解体したら、次は事務次官だといわれています。まさに厚労省の棄民化攻撃の総元締といえる人物です」。