2016-01-01から1年間の記事一覧

立岩真也氏との共著『相模原障害者殺傷事件』刊行

立岩真也氏との共著が今月19日前後に刊行されます。 ◆立岩真也×杉田俊介『相模原障害者殺傷事件――優生思想とヘイトクライム』(青土社、2016年12月19日) あらゆる生の線引きを拒絶する 障害者殺しとそれへの抵抗の歴史を召喚し、いちはやく事件のフレームを…

最近の仕事(「男らしくない男たちの当事者研究」連載開始、木村友祐『野良ビトたちの燃え上がる肖像』書評、本格ミステリー・ワールド鼎談、他)

◆まくねがお×杉田俊介「男らしくない男たちの当事者研究」第1回、http://mess-y.com/archives/38466 ◆「現実と虚構の隙間を押し開く――木村友祐『野良ビトたちの燃え上がる肖像』書評」(「新潮」2017年1月号)→その後、ネット上に全文公開(http://www.book…

最近の仕事(『君の名は。』論、ゲンロン原稿など)

◆「『君の名は。』論――セカイとワカイの間に」(25枚、「すばる」2016年12月号) ◆「ロスジェネの水子たち」(55枚、「ゲンロン」04、2016年11月末) ◆荒井裕樹×杉田俊介「永遠に付きまとう「非モテ」感に、男たちはどう向き合えばいいのか。」(「messy」、…

柄谷行人論のための(乱雑な)ノート

*本日のゲンロンカフェの参考までに、ブログにアップしておきます。あまりまとまりがないので、あとで消すと思います ●柄谷行人が「批評と運動」の総決算として試みたNAMの無残な失敗は、すでに、忘却され、嘲笑され、スルー(その逆に神話化?)されて…

『シン・ゴジラ』、その後のこと数点

以前facebookに書いた文章を転載しておきます(加筆修正あり)。 *** 先日炎上した『シン・ゴジラ』批判についてはいつかまとまった評論を(おそらく庵野秀明論として)書こうと思います。それを応答というか、責任の取り方にできれば、と考えています。 …

新刊『非モテの品格――男にとって「弱さ」とは何か』刊行

新刊が10月14日に刊行になります。 どうぞよろしくお願いします。 ◆◆(5冊目)『非モテの品格――男にとって「弱さ」とは何か』(集英社新書、2016年10月14日) 性体験、雇用、加齢、家族・・・・・・。男はなぜ、今の世を生き辛く感じるのか。男性たちの弱さ…

最近の仕事(津島佑子『狩りの時代』書評+相模原事件について)

◆「差別は誰を殺すのか――津島佑子『狩りの時代』書評」(「すばる」2016年10月号) ◆「優生は誰を殺すのか――相模原障害者殺傷事件について」(42枚、「現代思想」2016年10月号) すばる 2016年10月号[雑誌]出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/09/06メディ…

最近の仕事(『風立ちぬ』再考)

◆「はじまりの宮崎駿――『風立ちぬ』再考」(70枚、「新潮」2016年9月号) 2014年春刊行の『宮崎駿論』では十分に論じられなかった『風立ちぬ』に再び向き合ってみました。原稿は2015年5月頃にほぼ完成していたのですが(「すばる」の『もののけ姫』論や『長…

最近の仕事(土本典昭論続編+東浩紀論続編)

「すばる」の宮崎駿論続篇の短期集中連載のあとに、土本典昭論の続篇、東浩紀論の続篇(これはむしろ反復に近いものですが)と、近頃はなぜか、二年程前の原稿の続篇ばかりを書いていました。不思議です。二つとも、わりといい文章になった気がします。 ◆「…

最近の仕事(『もののけ姫』論承前)

「すばる」での短期集中連載、今回で最後になります。 4回を通して、何かが一つ突き抜けた気がします。 ちなみに宮崎駿論の続編プランとしては、『風立ちぬ』論は別誌に掲載待ち、『千と千尋の神隠し』論は準備中です。 よろしくどうぞ。 ◆「宮崎駿の「折り…

最近の仕事(『もののけ姫』論)

短期集中掲載の3回目。以前、全3回と予告しましたが、序論→『耳をすませば』論→『もののけ姫』論と来て、最後の『もののけ姫』論が120枚近くになったため、全4回となりました。今回は新しい一歩を踏み出し、文体や書き方がギアチェンジしています。書き継…

新刊『長渕剛論――歌え、歌い殺される明日まで』刊行

以下の本が刊行になります。 血と汗と涙と心を込めて書かせていただきました。 長渕氏との対話も収録されています。 どうぞよろしく。 ◆◆(4冊目)『長渕剛論――歌え、歌い殺される明日まで』(毎日新聞出版、2016年4月26日) http://mainichibooks.com/books…

最近の仕事(『耳をすませば』論+ドストエフスキー講座)

前号の続きが今月号の「すばる」に掲載されます。近藤喜文監督の『耳をすませば』について。 ◆「宮崎駿の「折り返し点」(2)――『耳をすませば』に背中を押されれば」(58枚、「すばる」2016年5月号) すばる 2016年05月号[雑誌]出版社/メーカー: 集英社発…

最近の仕事(宮崎駿の「折り返し点」)

◆「宮崎駿の「折り返し点」――『もののけ姫』論前哨」(58枚、「すばる」2016年4月号) 昨年の春ごろから、『宮崎駿論』(2014年4月)の続編を書き継いでいました。 前著では十分に論じられなかった1990年代後半の、宮崎駿の「折り返し点」の意味について、そ…

最近の仕事(『新カラマーゾフの兄弟』論)

◆「老い衰えていく神の信徒として――亀山郁夫『新カラマーゾフの兄弟』」(40枚、『ドストエフスキー』、2016年1月30日刊行、河出書房新社) ドストエフスキー: 新たなる伝説(仮)作者: 河出書房新社編集部出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/01/26メ…

最近の仕事(文芸批評ブックガイド+長渕剛ライヴCDブックレット)

2016年もよろしくお願いします。 本年も地道に、地味に、精一杯の仕事をしていくつもりです。 最近の仕事。 ◆杉田俊介×藤田直哉×矢野利裕「ブックガイド 近代日本の文芸批評を知るための40冊」(「すばる」2016年2月号) 上記の企画に参加しました。僕は16冊…