最近の仕事(『風立ちぬ』再考)



 ◆「はじまりの宮崎駿――『風立ちぬ』再考」(70枚、「新潮」2016年9月号)


 2014年春刊行の『宮崎駿論』では十分に論じられなかった『風立ちぬ』に再び向き合ってみました。原稿は2015年5月頃にほぼ完成していたのですが(「すばる」の『もののけ姫』論や『長渕剛論』よりも前です)、紆余曲折あって、敗戦後71年目の「新潮」8月発売号に掲載されました。これも何かの運命かと勝手に考えています。粘り強く関わってくれた編集者の清水さんの執念も雑ぜあわされ、結果的に出来栄えもよくなったかと。宮崎駿論の続編プランは、『もののけ姫』『風立ちぬ』に続き、最後は『千と千尋の神隠し』になるかと思います。それはまだ何も書いてはいません。


新潮 2016年 09 月号

新潮 2016年 09 月号