2013-01-01から1年間の記事一覧

最近の仕事(土本典昭論)

◇「災厄と映像――土本典昭と「甦り」の映画」(46枚、「すばる」、2014年1月号、集英社) http://subaru.shueisha.co.jp/ 土本典昭のドキュメンタリーに遡行しつつ、「3・11」以降の映像表現のことを考えています。 僕自身の生の甦りを込めて、書いたつもり…

映画『息衝く Resurrection』の公式サイトとサポーター協力のお願い

私は、2011年の夏から、『へばの』『愛のゆくえ(仮)』の木村文洋監督の長編第3作『息衝く Resurrection』の協同脚本に関わっています。 『へばの』『ひかりのおと』プロデューサーの桑原広孝、『祝の島』『ある精肉店の話(仮)』製作デスクの中植きさら…

レビュー――小熊英二『社会を変えるには』

【再掲】レビュー――小熊英二『社会を変えるには』(「ゲンロンサマリーズ」vol. 053) 本書で小熊がいう「社会を変える」は、ラディカルな革命のことではない。漸近的に進む調整・改良(リフォーム)のことである。小熊は、「左」の社会運動の歴史を、穏当な…

藤田直哉氏『虚構内存在』の「キャラクターリブ」の件

藤田直哉氏の『虚構内存在』の内容については、「すばる」に書評を書かせて頂いたので、また報告しますが、『虚構内存在』の193頁前後で(批判的に)言及されている「キャラクターリブ」に関して、参考資料として、関連する箇所を再掲しておきます。 【再掲…

『サイタマノラッパー3』映画評

【再掲】「歌」よ、鳴り止め――入江悠『サイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者』映画評(『映画芸術』439号) 近年、「郊外」は、グローバリゼーションの中の「日本」を象徴するスポットとみなされている。一九九〇年代半ば以降の社会学などでは、犯罪の…

新刊『障害者介助の現場から考える生活と労働――ささやかな「介助者学」のこころみ』

こんな本が出ました。 お手にとってみて下さい。 杉田俊介+瀬山紀子+渡邉琢編『障害者介助の現場から考える生活と労働――ささやかな「介助者学」のこころみ』(明石書店) http://www.akashi.co.jp/book/b107910.html 目次→http://bit.ly/10Yv4hj