映画『息衝く Resurrection』の公式サイトとサポーター協力のお願い



 私は、2011年の夏から、『へばの』『愛のゆくえ(仮)』の木村文洋監督の長編第3作『息衝く Resurrection』の協同脚本に関わっています。
 『へばの』『ひかりのおと』プロデューサーの桑原広孝、『祝の島』『ある精肉店の話(仮)』製作デスクの中植きさら、映像製作の兼沢晋との協同作業です。
 公式サイトは、以下です。


http://teamjudas.lomo.jp/ikiduku.html


 公開予定は2014年になります。
 映画の内容については、下記の「製作意図」をご覧ください。


 現在、サポーターを募集させて頂いています(基本的には寄付金か出資金の形になります)。どのような形であれ、お力を貸して頂けるなら、ありがたく思います。


 ご質問・お尋ねなどありましたら、杉田個人または製作事務所のメールアドレス(公式サイト参照)まで、よろしくお願い致します。どうぞお気軽に。

 再び、この国で生きていく――


 私たちが生きるこの国の原発、宗教、家族という現実に、もう一度、何度でも、向き合う。


 2008年に国内外で上映された『へばの』(木村文洋監督、team JUDAS製作)。青森県六ヶ所村を舞台として、核燃料再処理工場での被曝事故により恋人から引き裂かれた女性が、一人で子どもを産み、「私はここで生きていく」という決断をするまでの「自立」を描いた物語でした。


 それから3年後の2011年3月11日、東日本大震災福島第一原子力発電所の事故。私たちがかつて経験したことのないこれらの出来事は、時を経てもなお未整理なものとして、個々人の中でうごめき続けているのではないでしょうか。


 そしていま、『へばの』製作の前から6年間あたためられていたもうひとつの物語が、動きはじめました。
 戦後のこの国を支えてきた原発、宗教、家族。それらの矛盾と軋みの中で、再び、この国でどう生きていくか。どんな暮らしを、家族や社会を選んでいくのか。震災後、東京で暮らすとはどういうことか。
 製作チームでは、これらについて時間をかけて議論を重ね、脚本づくりを進めています。私たちは、この映画をドキュメンタリーではなくフィクションとして、環境や世代を越えて様々な人が交差しうる「物語」をつくることに決めました。


 誰もが、個として、そして世界とつながるものとして、自らの生活のありようを見つめ直し、なおも息衝く(いきづく=生きている。嘆く。苦しそうに息をする)――。


 いま私たち製作チームは、この映画を通じて、問題提起のみに終わらせず、自分たちの存在を丸ごと提示して言わば「存在提起」を試みたい。そして多くの方々と共に、自分たちの未来を――そして死んでしまった者やこれから新しく生れてくる者たちの未来を――考え合うための場として、この映画の製作と上映活動を行っていきます。