最近の仕事(男性学特集)

 

 ◆「ラディカル・メンズリブのために」(40枚、「現代思想」2019年2月号)

 

現代思想 2019年2月号 特集=「男性学」の現在 ―<男>というジェンダーのゆくえ―

現代思想 2019年2月号 特集=「男性学」の現在 ―<男>というジェンダーのゆくえ―

 

 

2019すばるクリティーク賞決定



 2019すばるクリティーク賞の受賞作が赤井浩太氏の「日本語ラップfeat.平岡正明」に決まりました(「すばる」2019年2月号)。
 現代の日本語ラップ谷川雁平岡正明の系譜の中で読むという論争的批評であると同時に、仮借なき現実批判が自らの身体へも転じていく自己破壊的(超越論的)な批評でもある(と、僕は読みました)。日本語ラップを知らない人が読んでも、新しい感覚が開かれるのではないか。僕自身も、フリーター論で実質的にデビューした時の初志を鈍い痛みとともに思い出しました。昨年の近本洋一氏に続き、新しい才能との出会いの場になりました。感謝と祝福を。
 大澤信亮杉田俊介浜崎洋介中島岳志の選考座談会も掲載されています。
 2020年のすばるクリティーク賞の募集もすでにはじまりました。3年目です。4年目があるかわかりません。志ある新しい批評家との出会いを待っています。
 なお同号にて、安藤礼二氏の大著『大拙』の書評を書いています。こちらもよろしければ。


http://subaru.shueisha.co.jp/critique/history/

最近の仕事(高畑勲論)



 ◆「淋しさについて――高畑勲ノート」(20枚、『高畑勲河出書房新社、2018年8月23日)



 

最近の仕事(ポリティカル・フィクションとは何か)

 ◆笠井潔×藤田直哉×杉田俊介「ポリティカル・フィクションとは何か」(2018年6月、作品社ウェブ、http://sakuhinsha.com/)※期間限定公開になるそうです。

最近の仕事(短いエッセイ一つ)



◆「私がフェミニズムから学んだと信じていること」(5枚、「すばる」2018年5月号)


すばる2018年5月号

すばる2018年5月号

映画『息衝く』(木村文洋監督)公開

 協働脚本に関わった映画『息衝く』(木村文洋監督)が2月24日(土)からポレポレ東中野で公開になります。
http://www.ikiduku.com/
 木村監督が東日本大震災の直後から約七年をかけて(『へばの』続編の構想まで遡るとほぼ一〇年がかりで)完成させた映画です。
 とにかく、まず、観てほしいです。
 そう心から願います。
 正確にいえば、私は、協働脚本に2年ほど関わったものの、脚本の完成直前にチームから離脱しました。その辺りの経緯も含め、パンフレットに30枚ほどの報告と感想を書いています。


 公開前日には、前夜祭イベントがあります。
 よろしくお願い致します。
 http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/82044

 映画『息衝く』前夜祭イベント
 “正しさ”とは何か―息衝くわたしたちの運動


 @LOFT9渋谷
 2018年2月23日
 OPEN 18:30 / START 19:00


【出演】
鈴木邦男政治活動家
宮台真司社会学者)
杉田俊介(批評家・『息衝く』脚本)
木村文洋(『息衝く』監督)
【ライブ】
北村早樹子(ミュージシャン、『息衝く』音楽)


 3.11以後の現代社会を舞台に、宗教団体で育った青年たちの群像を描いた木村文洋監督最新作『息衝く』がいよいよ2月24日(土)よりポレポレ東中野にて公開となります。その公開前日、23日(金)に本作の前夜祭イベントを行います。
 登壇ゲストは、宗教団体「生長の家」での青年時代と集団生活、その思想を三島由紀夫没後「一水会」へ結集させ、今なお、政治活動家として発言を続けている鈴木邦男氏。戦後の日本の宗教団体とその思想、そして鈴木氏自身が、何を内なる動機として活動を続けてきたのか。加えて本作の宗教団体と登場人物たちを鈴木氏がどう見たのかを伺います。
 加えて、90年代、オウム真理教事件より社会学者のキャリアをスタートさせ、政治、社会、性愛に至るまで広く現代日本を射程に捉えている宮台真司氏さんも登壇。宮台氏がこの現代社会で必要な“正しさ”をどう考えるのか。また3.11以後のこの社会の姿を、本作を軸として語って頂きます。
 映画側からは、98年、京都大学在学中に創価学会に一年所属し、その後自主映画製作を開始した木村文洋監督。長編デビュー作で核燃料再処理工場がある六ケ所村を舞台とした『へばの』('08)、オウム真理教の逃亡犯とその恋人を描いた『愛のゆくえ(仮)』('12)、そして今回公開となる最新作『息衝く』と、常に現代社会に生きる“個”のあり様を映画に映しとってきた。
 そして本作の脚本にも関わり、ゼロ年代より派遣労働やフリーター問題に密接にコミットし、『フリーターにとって「自由」とは何か』などの著作もある批評家の杉田俊介さんに登壇頂きます。
 トーク後には、本作の音楽を務めたミュージシャンの北村早樹子さんによるミニライブを行います。本作公開の直前に開催される“息衝く”わたしたちの運動に是非ご参加下さい。