最近の仕事(長渕剛論、ケア論)



 最近の仕事です。


 ◇「よわさとやさしさ――長渕剛試論」(42枚、「すばる」、二〇一四年六月号、集英社
 中学生の頃からファンだった長渕剛氏について書きました。編集者さんや友人の評判がかなりよかったので、けっこう面白い読み物になったんじゃないでしょうか。「日本人」であること、「男」であることを問い直すための試論でもあります。また宇多田ヒカル論(『無能力批評』所収)と同じ「歌」の批評ですが、かつての赤木智弘・加藤智大論のラインで書いたつもりです。宇多田さんや長渕氏については、チャンスがあれば、いつか新書一冊ぶんくらいの文章を書いてみたいのですが。


 ◇「弱さという生業――「生倫理」序説」(47枚、「支援」vol.4、二〇一四年五月、生活書院)
 ケア(障害者介助や子育て)に関する思想的なエッセイ。書き方に制約(誓約)をかけて、今までとは少し違った文体で書いてみました。ちょっとはいいものになったんじゃないかな。ご批判や異論はあるでしょうが、一度はこの感覚を練り上げて熟成させる必要がある、と考えました。貴重な機会をいただいた「支援」編集委員の岡部耕典さん、山下幸子さん、生活書院の高橋淳さんに感謝致します。


すばる 2014年 06月号 [雑誌]

すばる 2014年 06月号 [雑誌]

支援vol.4

支援vol.4