障害者の移動の自由とヘルパー



 グランドデザインの学習会(GDP)の第Ⅱ期学習会がはじまる。月2回で6回予定。
本日が1回め。テーマは「障害者の移動の自由とヘルパー」。
 頚椎損傷の男性(ケアヴィスタ川崎)、脳性まひの女性(マイライフカワサキ)にお話をしていただく。昨年の学習会とセミナーは、支援者中心に傾きがちだった。第Ⅱ期は、支援者中心ではなく、当事者の生活上の声を聞く、ともかくそこから会の学習をはじめなおそう、と考えた。制度ありき、ではない。自立支援法ありき、でもない。そのことが時に忘れられる。それはやはりおかしい、そこから始めなおしたい、と素朴に思った。
 会の場ではたくさんの食い違いやズレが生じた(ある意味でドストエフスキーの小説どころじゃない)。議事録を作成している。何らかの形で紹介できれば、と思う。でもその食い違いやズレの中に、当り前に立ち返るべき原点があるんじゃないか。率直に、そう思った。中途半端に場を調整しようとせず、もっともっと混乱をおしすすめたほうがよかったのかな、とさえ感じた。そこから学ぶべき事柄、反省点は、開催者の側には山ほどありましたけど・・。
 そして、当事者ひとり一人にとっての「当り前の生活」とは何なのか? あらためて、いちばん基本的なことを考えさせられた。考えたけど、難しくてよくわからないのだった。そもそもなぜ障害者ばかりが「当り前の生活」の質を問われ、聞かれなきゃいけないのか(「障害者年金があっても働きたいですか?」「あなたにとってふつうの暮らしとは何ですか?」とか)。そういう問いが発せられることが「当り前」なのか。でも、そこが明らかにならないと今はまだ伝わらないものがあるらしい。とすれば・・。




 ↓ちなみに、今後の予定です。
 お近くに在住の方で、関心のある方は、ぜひご連絡を!


 2回め 「グループホームと入所施設」
 6月14日(火)19時〜21時、てくのかわさき(第1・2会議室)
 朝日誠さん(施設からグループホームに、グループホームから施設へ)
 石川泰次さん(親の立場、川崎グループホーム世話人連絡会からみるグランドデザイン)


 3回め 「重症心身障害者」
 6月29日(水)19〜21時、多摩市民館(第5会議室)
 上本(うえもと)紀(のり)孝(たか)さん(重症心身障害児施設ソレイユ川崎・事務次長)
 野村謙二さん(中央児童相談所・相談指導)
 小泉和子さん(川崎市重症心身障害児・者を守る会・会長)


 4回め 「就労支援」
 7月15日(金)19〜21時、てくのかわさき(第1・2会議室)
 網田久美子さん(わーくす日進町、川崎市就労援助連絡会・代表)
 大久保純一さん(南部地域就労援助センター・所長)


 5回め 「①川崎市精神障害者の就労支援の現状と課題」
     「②精神障害者の地域生活支援について」(仮) 
7月26日(火)19時〜21時、多摩市民館(第一会議室)
 ①西村陽子さん(川崎リハビリテーション医療センター就労支援センター職員)
 ②佐々木真一さん(長谷川病院デイケア科 科長補佐)講演ビデオ上映


 6回め 「川崎市における児童期支援の現状と課題」
 未定
 新井靖子さん(NPO法人わになろう会)