障害者福祉

視覚障害者の外出先/川崎市が事業者に情報収集指示

はいはい。視覚障害者だけではありません。 身体・知的の障害児者のガイドヘルプ(地域支援事業)もそうです。今も当然実施中です。 ちなみに最初は、記事にも「当初は訪問先を写真に収めて証拠にすることを市が事業者に求めていた」とあるとおり、現地で本…

児童虐待対策の民営化?

2008年4月から始まる市の単独事業で、基本的には一障害者ヘルパー事業所である自分たちの事業所にまで、児童相談所から、児童虐待対策の機能が降ろされて来ようとしている。ほんのわずかなものではあるし、はっきりとそう謳われているわけではないのだけれど…

「できる」と「できない」は対立しない。

続きを、少し。 ……しかし、「姥捨山問題」という言葉から思い浮かべるイメージがそれぞれ違うので、難しいですね。 以下、単なるメモ。とりあえず頭を整理。 「決定」の水準だけで考える。「条件」(「行動障害の子どもを入所施設に入れるか」「障害のある子…

優生学・家族負担・尊厳死

単なるメモです。 以下を読んだ。 ◆堀田義太郎[2004]「障害の政治経済学が提起する問題」、『医学哲学・医学倫理』、第22号、pp. 37−46 ◆堀田義太郎[200508]「遺伝子介入とインクルージョンの問い」、『障害学研究』第一号、2005年8月、障害学会 ◆堀田義太郎…

ALSのひとの小規模なヘルパー経験から少し考えてみました。

以下の記事を読んだ。 生きている脳http://blog.m3.com/Visa/20070308/2 過剰で貧困な想像力http://d.hatena.ne.jp/dojin/20070317#p1 天国へのビザはいらない──尊厳ある生こそを求めるhttp://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20070325/p1 ロックトインを「地獄」と…

川崎市の障害者ヘルパー事業・地域生活支援事業の混乱

10月以降の、川崎市の障害者ヘルパー事業・地域生活支援事業の混乱が、一向に収束する気配がない。 過度の疲弊をとっくに過ぎてうんざりになり、うんざりを通り越して不気味なユーモアの感覚さえ全身に漲っている。 はっきりいえば、不渡り手形/詐欺まが…

通達。

川崎市の障害計画課から送られてきた。 私個人の責任で、公開しておく。 ちなみに川崎市の地域生活支援事業(移動サポート/生活サポート)は、全国最低基準、かつ、「民間事業ではなくボランタリー」と川崎市が明言しています。 18川健障計第379号 平…

「みんな潰れてしまえばよい」

引用箇所以上の言葉も怒りも、自分の内側にはありません。ご免。*1 川崎市の障害計画課は、地域生活支援の移動サポートは、10月から、「民間の事業者」から「ボランティアの活用」へ移行する、と明言した。議会でも、利用者にも。川崎市の提示した単価は、…

地域生活支援事業

昨日、川崎市主催で、10月からの地域生活支援事業(地域移動支援事業/生活サポート事業)の、事業者向け説明会があった。内容から単価まで全て出た。私の勤める法人には、1ヶ月半ほど前、事前に説明と相談があったし、内容も単価も殆ど同じだったので、…

あ、介護福祉士、合格しました。嬉。

児童期支援について頭を整理するためのメモ【3日、記】

http://d.hatena.ne.jp/lessor/20060302/1141320619 から色々学ばせて頂く。なるほど。 lessorさんの市町村では「小学生が利用するのはガイドヘルプか一般の学童保育所、あるいは日帰りのショートステイである」とのこと。 川崎市には小学生対応のガイドヘル…

行動援護

行動援護。 3月28日に川崎市が「行動援護についての基礎研修会」をひらく。「この研修をうけない事業所には行動援護をやらせない」というウワサもあったけど、そんなこともないらしい。またも研修の位置付けがあいまい。 市の担当の人に聞いたら、どうや…

児童通園施設その他

2月28日にある障害児福祉団体が厚生労働省へ要望の回答を聞きにいった場に、居合わせた(早くもその結果がウェブに出ていた→http://www.nginet.or.jp/news/opinion/child/)。署名もわずか一ヶ月弱で3万通集まったらしい(要望書はこれ→http://www.ngine…

障害児タイムケアモデル事業

川崎市の障害児タイムケアモデル事業。中高生対象。放課後・長期休暇に対応する。親の就労保障を用件に含む。 (川崎市の事情でいえば、タイムケアは、小学生限定のわくわくプラザから卒業する/した子どもたちへの対策でもある。ちなみに川崎市では、学童保…

「痰の吸引」研修について、まとまりもつかない話

川崎市が「痰の吸引についての基礎研修」を実施する*1。3月5日。委託先は在宅福祉公社。研修場所は高齢社会福祉総合センター。 例によって目的・意図がよくみえない。問い合わせたら「基本的にはこの研修を受けた人しか、4月以降は、ヘルパーの痰の吸引行…

精神ヘルパーの小規模な印象

lessorさんのところが精神障害ホームヘルプを始めるという記事(http://d.hatena.ne.jp/lessor/20060206)が。 今のNPO法人で働き始めてから数人の精神障害の人にヘルパー/コーディネーターとして関わった。以下、私的な印象を記す。といっても、現法人は…

数点

①靫(うつぼ)公園・大阪城公園*1での行政代執行(=野宿者の強制排除)に関して、生田武志さんのウェブに経過報告とコメントがある。自分に言いうることは何もないので黙ってましたが、皆さんも下記を熟読してみてはいかがでしょうか。http://www1.odn.ne.j…

「われわれの生の無条件の肯定のために」

トークセッション(http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20051227)で「われわれの生の無条件の肯定のために」という副題が与えられたんだけど、最初に考えたのは、自分がこの定式を本当に心から信じているか、ってこと。 「生の無条件の肯定」って最近の…

ajisunさんによる立岩真也『ALS』への違和感

http://d.hatena.ne.jp/ajisun/20051124 立岩さんの本のおかげでALSはその筋ではけっこう有名な難病になったけど、あの本は立岩さんの理念と理想で書かれているから、あの本のとおりがALSの現実ではない。衛さんと操さんにしか会ったことがない立岩さんは自…

障害者自立支援法の、成立

身体、知的、精神の障害種別の施策の一元化や利用者の原則1割負担導入を柱とする障害者自立支援法が31日の衆院本会議で、与党の賛成多数で可決、成立した。来年4月1日に施行する。 (時事通信) - 10月31日15時1分更新 (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=…

よければご覧下さい

ここ(http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20050924)のコメント欄が、割と盛り上がっています。障害者福祉関係者が主で、マニアックかも知れませんけど。「生存の無条件の肯定」など、この領域でのぎりぎりの「真理」が、どれだけ他の領域の人々の心にしみ…

自立支援法の施行は4月1日に

http://www.kaigoseido.net/sienho/05/0924sekou.htm 自民党・公明党の厚生労働部会は自立支援法の実施を来年4月1日とする改正を加え、今 国会への提出を決めました。 自民部会、障害者自立支援法案の今国会提出を了承 自民党厚生労働部会は22日、障害者自…

ある怒り

ある障害者サポートNPOで働く人から、次のような話を聞いた(杉田語に変換してあります)。 ――久々に頭に来た。給料が漸次さがると。福祉予算削減と共に仕方ないと(本当にそうか、疾しさなくそう胸を張って言い切れるのか)。自分の生活と障害当事者の生…

ALS患者の立候補

x0000000000さんのページ(http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20050829/p3#seemore)から。 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2005/08/20050824dde041010014000c.html <衆院選:性同一性障害、難病… マイノリティー候補も続々> ◇…

福祉関係者はとっくにご存知かと思うが・・。シルバー新報(http://www.silver-news.com/silver/newest.html)より。 介護職員基礎研修カリキュラム 新規就業者は500時間 厚生労働省は、二○○六年度から現行のヘルパー研修を見直した「介護職員基礎研修」を導…

稀少難病のひと(とその家族・同居人)のご家庭を久々に訪問。稀少難病とは、通常の難病(特定疾患)にならず、どこにも位置づけられないタイプの難病のこと。診断名は無いが、からだの各部分に障害や不全がある。だから本人の状況がトータルに伝わりにくい…

障害者自立支援法が廃案に

昨日衆議院が解散し、障害者自立支援法も廃案に。 自分に細かな政治力学への嗅覚はないので、例えばid:lessorさんの日記に引用されたメールを参照。 いずれにせよ、廃案だから何がどうなるかは、まるでわからない。近視的には、厚生労働省が2ヵ月分の予算を…

あたりまえの・責任の・臨界(3)

過去の記事(http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20050615/p2)に「ぼくも、精神障害があってもなくても、犯罪の責任はひとしく平等に問われたほうがいい、と今は考える。でも、その「平等」はどこに求められるのだろうか」と書いた。また「当事者が生き…

佐藤幹夫『自閉症裁判』 あたりまえの・責任の・臨界(2)

これはすごい本です。 ぜひ皆さんも読んで下さい。 自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」作者: 佐藤幹夫出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2005/03メディア: 単行本 クリック: 73回この商品を含むブログ (72件) を見る この本から一部分を取り出し、紹介…

『行動援護ガイドブック』

目を通す。 福祉の教科書、的な印象がまずある。 行政とのやり取りの表面部分は語られるが、「行動援護」が必要とされ立ち上げられた生々しい政治・運動的過程は、このガイドブックからは伺い知れない。当然かな。実際の所、行動援護は(見直しがあるにせよ…