障害児タイムケアモデル事業

 川崎市の障害児タイムケアモデル事業。中高生対象。放課後・長期休暇に対応する。親の就労保障を用件に含む。
 (川崎市の事情でいえば、タイムケアは、小学生限定のわくわくプラザから卒業する/した子どもたちへの対策でもある。ちなみに川崎市では、学童保育が現在ではほぼなくなり、かわりに、小学校の校庭を開放するわくわくプラザ事業が行われている。)

 開始は4月からだけど、2月16日に利用者説明会、21日に事業者説明会、3月3日(明日)が申請書の〆切、とかなりむちゃなスケジュール。もともとは大きめの社会福祉法人に委託しようとしたけど、断られたので、NPO法人(等)にも範囲を広げて委託されることになったらしい。
 市の年間予算は2700万円*1
 6箇所に委託するので、いち事業者あたり450万円。定員は10人。週3回程度。
 拠点は子ども文化センター(指定管理責任者・市民活動センター)になるが、公園やその他施設を、事業所が独自に使うのは問題ないらしい(つまり、事業所側が体制を整えられさえすれば、子文というスペースに縛られることはない、ということ)。事業所の自由になる範囲はひろいようでもあり、下請け的に「投げられた」感じでもある。費用の割には、事業所の責任が重いというか。今さら、だけど。あーそれと、とある子文にタイムケアのことを聞きに行ったら、その館長さんがタイムケアのことをまだ知らなかった(!)なんて話もあり、子文との連携も色々大変なのかも。

 例によって、「送迎」の部分がすっとばされている。なんでこれを甘くみるんだろう。そこは実際に現場で関わってみないと、感覚がわかりにくい部分なのかもしれない。そこをきちんと整えないと、タイムケアは成り立たない。養護学校から送迎バスで子文まで送る(市立は大丈夫そうだけど、県立は問題がありそう)、学校から子文までは別の制度(ふれあいサポート=学校送迎などに使えるボラ的なサポート事業)によってサポーターが対応する、などの連携=併用が大事になりそう。学校→子文の部分にふれあいサポートを使えるかどうかは、たぶん大丈夫そうな雰囲気ではあるけど、確定ではない。子文→自宅までの送迎もどうなるのか。

 しかし地方格差がかなり大きいはずで、障害児福祉が厚くなる地域もけっこうあるのかな・・。全国的な平準化の痛み?

 うちの事業所はたぶんタイムケアをやる。とにかく申請はするようだ(自分は担当ではないので)。

*1:横浜市は1000万円。