最近の仕事(宮崎駿の記事2つ)



 ◆「宮崎駿の自然観について――そのアジア主義的な命脈」(約20枚、ニッポンドットコムwebサイト、2015年2月、[全文]→http://www.nippon.com/ja/in-depth/a03903/


 一般財団法人ニッポンドットコムは、ネットを通じて世界中に情報発信を行っている多言語発信サイトだそうです。七言語に記事を翻訳しているとのこと。「日本の政治、経済、社会および文化について、広く海外の読者に情報発信を行うことで、国際社会における対日理解の促進を図っています」。
 昨年刊行された中島岳志氏の『アジア主義』にも触発され、単行本『宮崎駿論』では書けなかった角度から、宮崎駿にとっての「アジア」の意味を考えてみました。新しい発見もありました。ねじれたアジア人=日本人として、足元の土や泥をふみしめて生きるとはどういうことか。そういうことを内省していく端緒になりました。


 また雑誌『一個人』4月号(2月26日発売)の映画特集で、宮崎駿についての記事を2頁、書いています。宮崎作品に出てくる「子どもたちに寄り添う大人たち」の、その独特な鬱屈のあり方について、少し書いてみました。本当は『風立ちぬ』を正面から論じ直したかったのですが、残念ながらページ数が足りませんでした。


 前者は、日本文化の外側にいる外国の読者を、後者は、雑誌の中心購読層だという40〜50代男性を、それぞれ意識して、書いてみたつもりです。


 よければのぞいてみて下さい。


 

一個人 4月号

一個人 4月号