近況(非常勤講師の件)と最近の仕事(書評一つ)



 4月から出身校(法政大学)の大学院で「サブカルチャー論」の授業を1コマ担当することになりました。非常勤講師のお仕事は初めてです。約15年ぶりに母校の片隅に舞い戻るのかと思うと、やはり、感慨があり、郷愁もあります。宮崎駿高畑勲押井守庵野秀明大友克洋藤子不二雄ウォルト・ディズニー手塚治虫らのアニメーションを観ながら、「戦争と虚構」について考えたり、ディスカッションする、という内容にしてみました。受講者の多くは中国からの留学生とのこと。日中関係や新しい「戦前」の空気を考えると、独特の緊張感もありますが、基本的に楽しさや喜びを分かち合えたらいいな、と思っています。


 また以下の書評を書きました。


 ◆「憂鬱と星座――九龍ジョーメモリースティック』書評」(「新潮」2015年5月号)


 10年ほど前に知り合い、この国のポップカルチャーの楽しさも憂鬱もたくさん教えてくれた編集者・ライターの九龍ジョー(梅山景央)氏の初の単著が刊行されて、とても嬉しかったので、直談判して書かせて頂きました。今回はツイッターやブログで感想を書き流さず、力と心を尽くして「批評」がしたかった。素敵な本だと思います。


新潮 2015年 05 月号 [雑誌]

新潮 2015年 05 月号 [雑誌]