支援費バブルと事業所改革

 障害者ヘルパー事業所が支援費バブルであぶく銭をたくさん手に入れたことを認めなきゃいけない。わずか3年の間に、いっきょにその矛盾がむき出しになった形だ。一度ついた贅肉を削ぎ落とし、「適正な」状態をつくるのは、ひどく難しい。
 でもこれが、別の場所からみれば「既得権益」って奴なのかも知れない(例えばはるかに苦しいであろう小規模作業所や児童期支援の法人とか)。全てがそうだとはいえないと信じるが、そういう面が確実にある。既得権益は、いつでも、「自分のかちとったポジションは適正だ(君達のそれは不適正だ)」という自己認識と、他の人から見た「あの人は不自然に恵まれすぎている」という他者認識のズレから生じる。
 それと、バブル状態を生み出すのは、構造やお金の流れだけじゃない。草の根的な「バブリーな心性」が、結局それを生み出すんだ、と痛感。そんな自分らの足元をきちんと検証したうえで、でもきちんと「適正な」ヘルパー単価(予算)を主張し、きちんとした介護労働状態をつくっていかなきゃ・・。*1

*1:東京都と横浜市は、障害者ヘルパー事業所に補助金をつけると聞いたが、本当だろうか。川崎市にそんな可能性は皆無だけど。