「自立支援医療費」〜公費負担医療の利用者負担

 第25回社会保障審議会障害者部会資料(平成17年4月26日開催)より(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb11GS20.nsf/0/5C2D013C760609EB49256FF100272D12?OpenDocument)。


 例によって、細かい部分(ある人の生活が、具体的にどうなるの?)はとてもわかりにくい。
 ものすごく単純にいうと、これまでの
  精神通院公費(精神保健福祉法
  更生医療(身体障害者福祉法
  育成医療(児童福祉法
 が、平成17年10月から新体系に移行し、「自立支援医療費」制度として一元化される。
 「一定所得以上」の人は、公費負担の対象から外れ、
 原則、医療費が「1割負担」となる*1
 また入院中の食費も自己負担になる。


 グランドデザイン案が出てきた当初、医療費の負担は、健康保険と同じ「3割」になる、という話もあったが、これが「1割」となった。福祉サービスの定率負担と足並みを揃えた(?)形なのかな。いずれにせよ、高額な手術費用などはどうなるんだろう。
 ちなみに川崎市では、この「1割負担」の部分は、当面は市の「重度障害者医療費助成事業」(http://www.city.kawasaki.jp/35/35kikaku/home/fukushi/seido/j2/j15/j37/)という制度で埋め合わせる、というが・・。障害者福祉への締め付けはかなり厳しいのに、医療についてはかなりおおばんぶるまいな印象・・。どういう財政上の力学があるんだろうか。
 福祉の部分いじょうに、医療の部分は自分にはよく見えない。

*1:「重度かつ継続」の人は「経過措置」として別枠となる。ここでも、「重度」「継続」の範囲については別の議論が必要。