2005-06-28から1日間の記事一覧

ナイト・シャマラン『サイン』と『ヴィレッジ』

シャマラン映画をみると落ち着かない感じになる。それは作品のねじれた構造から来る*1。シャマランのベーシックな世界感覚は、内部と外部、正義と暴力のメビウス的な反転(決定不能)、にあるのだろう。家族の日常を描く決め細やかなリアリズムと、SF的な…

保坂和志『生きる歓び』

生きる歓び作者: 保坂和志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る 《「生きている歓び」とか「生きている苦しみ」という言い方があるけれど、「生きることが歓び」なのだ。世界にあるもの…

ゲームブック/購入

向ヶ丘遊園の本屋でゲームブック『バルサスの要塞』が復刊されたのを見かけ、静かに興奮・・。中学生時、どんな小説やミステリよりもゲームブックが好きだった。サイコロを転がしプレイするのでなく、好きにページを飛んで「読む」のがすきだった。なんでだ…

当事者主権の原点

それにしても、最近のひきこもりや不登校の「当事者性」をめぐる議論が、こうも人を疲弊させ、誰が本当の当事者か?の循環に次ぐ循環をくりかえさせ、ベタとメタの瑣末主義(トリビア、スコラ主義)におちいりがちなのは、何故なんだろう。素朴に不思議なの…