引用(介護労働と労働組合)

 ↓http://d.hatena.ne.jp/jasmine156/20050316より。

 組合の意義は、組合があることで不正な状態が正しい状態に修正されることが前提となる。しかし、障害者福祉業界においては、補助金が少なく人件費にまわせるお金が限られているなどの理由で、たとえ組合があって労使の交渉がなされても、前進できる範囲が少ないかもしれないからだ。


 実習先の施設でいえば、あまりに厳しい状況で職員も使用者側も一緒に頭を抱えていて、使用者と労働者との厳しい対立をしている余裕すらないといった感じだ。組合も組織である以上、組織活動には一定の時間と労力がいる。その時間と労力を割いてまで組合を組織するメリットが、対内的にはみつかりにくいような印象を持ってしまう。


 とはいえ、対外的な組合の意義は大きいのかもしれない。


 組合は労働者の団体である。個々の施設の組合が連合して、全国組織になれば、「月収平均17万円の薄給で過酷な労働に耐える」当事者団体として、福祉労働者の労働条件改善に向けた活動を行い、社会的にも大きくアピールすることが可能かもしれない。厚生労働省への働きかけも不可能ではないのかもしれない。


 教職員の身分が保障されているのは、教職員が組合を通じて様々な「権利のための闘争」を行ったからであることを鑑みると、福祉労働者のための組合も必要なものだと思った。


 ・・・しかし、具体的にどうやって? そこまでの方策がないのが寂しいが・・・。こういうブログやHPを通して、どうにか連帯できないものでしょうか?