『1995年――未了の問題圏』



 『1995年――未了の問題圏』(大月書店)という本に参加しています。まもなく刊行の予定です。


 http://www.otsukishoten.co.jp/cgi-bin/otsukishotenhon/siteup.cgi?&category=1&page=1&view=&detail=on&no=226

 戦後史の結節点としての〈1995年〉から照射される現在
大震災とオウム事件就職氷河期と「新時代の日本的経営」、戦後50年と「ゴーマニズム宣言
 …私たちはまだ〈1995年〉の問題圏の内にある。サブカルチャーから政治・経済まで、多面的な社会分析を行ってきた哲人・中西新太郎と、各方面で活躍する気鋭の論客5人が、世代・分野を超えた対話を通じて迫る〈1995年〉のリアル。


【目次】
はじめに――ようこそ!「バブル崩壊後の焼け野原」へ 雨宮処凛
序論 1995年から始まる 中西新太郎
対論1―生きづらさと1995年 雨宮処凛×中西新太郎
対論2―戦後・宗教・ナショナリズム 中島岳志×中西新太郎
対論3―「構造改革」と貧困 湯浅 誠×中西新太郎
対論4―家族・不登校・女性労働 栗田隆子×中西新太郎
対論5―サブカルチャーと批評 杉田俊介×中西新太郎
対論を終えて





 あわせて、以下の刊行記念トークセッションがあります。中島岳志さんとお話させて頂くことになりました。

『1995年 未了の問題圏』(大月書店)刊行記念 
〈1995年以後〉をどう捉え/生きるか――政治と文学・貧困と暴力をめぐって――


中島岳志×杉田俊介


■2008年10月18日(土)19時より


1995年――
阪神淡路大震災オウム真理教による地下鉄サリン事件
「安全で豊かな社会」の終わりを予感させ、
戦後50年の節目が歴史認識をめぐるさまざまな議論を呼び、
援助交際」や「完全自殺マニュアル」が若者の心理の
不透明さの象徴として語られた年。
一方で、雇用流動化や規制緩和等の「構造改革」が急速に進行。
就職氷河期」といわれたなかで社会に出た若者たちは、
いま「ロスト・ジェネレーション」と呼ばれ、
格差社会の突端に位置しています。


日本社会の大きなターニングポイントであった〈1995年〉。
私たちは、今なおその問題圏のなかにあるのではないか。


中村屋のボース』をはじめとする活発な著作活動と、
左右の枠組みにとらわれない闊達な思想性で
快進撃を続ける中島岳志さん。
『フリーターにとって「自由」とは何か』で鮮烈にデビュー、
昨年には雑誌『フリーターズフリー』を創刊し、若者をめぐる現実に
研ぎ澄まされた言葉で挑み続ける杉田俊介さん。
同じ1975年生まれのお2人に、〈1995年〉の経験、
そしてそこから照射される現在の日本社会の姿を
語っていただきます。


《講師紹介》
☆中島 岳志(なかじま・たけし)
 1975年生まれ、北海道大学公共政策大学院准教授。著書に『中村屋のボース』『パール判事』(白水社)、『ナショナリズムと宗教』(春風社)、共著に『保守問答』(講談社)、『日本 根拠地からの問い』(毎日新聞社)ほか。


☆杉田 俊介(すぎた・しゅんすけ)
 1975年生まれ、障害者サポートNPO職員。有限責任事業組合フリーターズフリー組合員。
著書に『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)、『無能力批評』(大月書店)。


ジュンク堂書店池袋本店
「JUNKU 連続トークセッション」
■入場料 1000円(ドリンク付)
■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて
■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)  
■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。
お問い合わせ 池袋本店 TEL03-5956-6111